良い便の特徴。知って納得!

良い便

毎日お通じに苦しむ初期妊婦の方々にしてみれば、「良くても悪くてもいいからとりあえず出てほしい」というのが切実な願いだと思います。でも、良い便、悪い便の状態を知ることで、自分の体調を把握することにもつながり、便秘の予兆を察知することもできます。今回は、腸内環境が良いときの便の状態について解説します!

ポイントは色、形、におい、重さと、排便にかかる時間!

良い便を見分けるポイントは、以上の5つをチェックすることです。

①良い便は、黄色みをおびた褐色

便の色を決めるのは、おもに便のpH(ペーハー)です。黄色がかっているのは、善玉菌の働きによって便が弱酸性に保たれていることの証。逆に、黒っぽいのは善玉菌が十分に働かず、アルカリ性に近づいているからです。

よく貧血気味の妊婦さんには鉄分摂取のための鉄剤が処方されますが、これを飲むと便は黒褐色になります。これは、鉄分が胃腸に負担をかけ、胆汁の機能を低下させるためで、やはり便秘の原因になります。

②良い便は、水分をほどよく含んだバナナ型

典型的な便秘の時のうんちは、うさぎの糞のように小さくころころとしていますが、これは明らかに便の水分含有量が足らない証拠です。良い便の水分含有量は、70~80%で、適度な水分を含むうんちの形は、適度に太く長さもあります。

時折、便秘の時に下痢のような異常に水分の多い便が出ることがありますが、これはお腹にたまっているカチカチのうんちを溶かして排出するために、腸が意識して便の水分量を多くしているためで、便秘が解消されたわけではないので、ご注意です。

③良い便は「においがしない」?!

…まったくしないわけではありませんが、腸内環境が良好で、善玉菌がきちんと働いているときの便のにおいは、便秘の時の便や、おならのにおいとは全く別物です。発酵臭、ヨーグルトのようなにおいが含まれ、鼻をつくような臭いにおいはしません。これは便が作られた時の腸内環境によるものです。

  • 善玉菌が多い→発酵(いいにおい)
  • 悪玉菌が多い→腐敗(鼻をつく悪臭)

というように、同じ腸でも、どちらの菌が優勢かによって、行われていることは全く違うので、においも変わる、というわけです!

④良い便は「水に浮く」!

私は長年勘違いしていました。水に沈む便の方が、体の老廃物がしっかり出た良い便なんだと。しかし現実は逆です。健康的な便には、適度な水分だけでなく、空気も含まれています。それでプカリと水に浮くそうです。

⑤良い便は「スルリと出る」!

先ほど述べたように、良い便は空気と水をバランスよく含むので、肛門にも負担をかけずにするりと出てまとまっています。トイレにかける時間が短くてすみますね!

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